今回はメッシュをとても美しく使ってくださった武重様の作品をご覧いただきます。
武重大樹様は日本大学生産工学部創生デザイン学科4年生に在籍されています。
とにかく作品をご覧いただきましょう。
これはステンレスメッシュ150m/sといって非常に網目の細かい金属網を使っていただいています。
布で言うとワイシャツ生地くらいの細かさです。
それにブルーの絵の具を吹き付けられたそうです。
作品の大きさはH940xW940xD140で結構大きなものです。
作品が幾重にも重なって見えるようマジックミラーが使われています。
暗所で展示されているので作品が浮かび上がり、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
コンセプトは武重様の文章をそのままご紹介させていただきます。
コンセプトは、「自分の1」
自分が何をしたいのか、なぜここにいるのか、その答えや本質を見つけるために、過去の記憶や経験を辿ります。
しかし、時間の経過によって今まで遡ることができた記憶でさえも消えてしまう。頭の中で起こる記憶や経験を遡る様子をマジックミラーと断片的な造形によってそれを表現しました。
これを、自分の場合に置き換えたとき、本質は「好奇心」と考えました。
そのため、幼少の頃の記憶から、モチーフ(1つ1つの形)は落ち葉。色は空の色の青にしました。
キーワードは
「井の中の蛙、大海を知らず」「一は全、全は一」
井の中の蛙が驕っていた原因には精神的な成長が影響していると考えた。
そこで人間の肉体的な成長を木の成長に例えた。
また、木は年輪によって時を刻み、そのでき方で育ってきた環境を表す。
世の中にたくさんの木が有るように、この作品で表現した精神世界も一人にすぎないが、自分の「一」を知ることはすべてを知ることに通じている。
さまざまな本を読まれたそうで、その中で思索し、自分の中を辿って出来上がった作品なのだと思います。
こんな風にお使いいただいて本当に光栄ですし、また、お役に立ててとてもうれしいことでした。
今後、また作品を生み出されるときにもお役に立てることがあれば、と思っています。
こんな風に使いたい、こんなものがあったら、などご希望がおありのときは、大雑把なイメージであってもお教えいただきましたら、ご提案させていただきます。
どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
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